2013/05/20

柏崎潮風マラソンその1

マラソンを走りに新潟へ行った。
初めての場所で走る、初めての42.195km。
そして陽介さんとの初めての旅行。

別名山岳マラソンなんてどっかで見たけれど、
走ってみたらまさにその通りで、すんごい面白かった!
色んな坂道を登っては下りて登っては下りて。
「うんうん山だなこれは」と足の裏で山の形を感じながら、
えんやこら!緑のなかを走っていく。うんうんこれはきついなあ。
よし私は絶対に歩かないぞ。早々に歩きだすランナーを見て
そう決めた。よーし私は走りきってやろう。
どうせ完走できるか判んないし。楽しいほうがいい。

山を抜けると今度は、山間ののんびりとした田園風景。
まろやかな向かい風を受けながらずるずると進んでく。
うわあまだ半分も行ってないやってゾっとしながら。

だんだんと別人の身体を引きずっている感覚がやってきた。
そんな状態だから、沿道からの応援にもんのすごい元気をもらった。
集落での一致団結の舞、大音量の演歌をバックに派手に
励ましてくれる着ぐるみ集団、家の前に椅子を並べて座り
うちわを仰いでくれるおばあちゃん、一所懸命水を手渡してくれる子供。
ゼッケンを見て「みっちゃん頑張れよ!」とか枯れた声で
呼びかけてくれるとかそれは反則だようって涙が出そうになる。
そして身体の一番奥のところが元気になってく。

残り10キロ、まだまだ山のなか。顔がにやけてきた。
疲れで頭がちょっと変になってるみたい。
鈍足ペースな私の周りは、ほとんどの人が歩いて登ってる。
きっとこの人達は坂道で体力温存してフラットな道になったら
どんどん追い抜いていくんだろうなあって思えて、悔しくなってくる。
でも仕方ない、足もうボロボロなんだもん。
とにかく走ることだけはやめたくない。
歩いたら負け歩いたら負け。絶対負けたくない。

残り3キロ位、ででーんと広がる日本海が見えた!
「あと少しだよ!」の声にホッとしながら歯をくいしばる。
麻痺した足を左、右って前に。不思議と自動的に出る。
ゴールテープが見えた時、知らない男の人がコースまで
入ってきてハイタッチの形に手をあげた。そして大きな声で
「フィニッシュしたんだよ!すごいことだよ!」
だって。びっくりして嬉しくて全部の糸が切れちゃった。
結局我慢できずに大泣きしながらゴール!
ぶっさいくな泣き顔・・いやだあ


4時間54分。これが私の初めてのフルマラソンにかかった時間。
もう2度とできない、最初で最後の。

1 件のコメント:

  1. フルマラソンを完走することは凄いことです。ましてあのタフな潮風マラソンのコースですから、あなたは文句なく「凄いフィニッシャー」ですよ。また潮風Mに来てくださいゴールで赤いじゅうたんとと一緒にお待ちしています。

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